2019.02.18
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3月末に廃止になる夕張支線を乗ってみた。

最近、いろいろと話題のJR北海道。新しい観光列車が本州からやってきたり、新たに改造して
制作したりと楽しい話題もありますが、一方で長年走り続けてきた路線が廃止になるところもあります。

夕張支線とは

石勝線新夕張駅から夕張駅までの 16.1 km を走っています。
途中、沼ノ沢、南清水沢、清水沢、鹿ノ谷を経て夕張までの全6駅です。
全盛期は、
沼ノ沢駅からは北炭真谷地炭鉱専用鉄道
清水沢駅からは三菱石炭鉱業大夕張鉄道線
鹿ノ谷駅からは夕張鉄道
などに接続していました。


夕張駅旧駅舎(夕張市役所及び夕張市民会館裏の夕張鉄道旧夕張本町駅跡地にあった頃)

夕張支線に乗ってみた

JR北海道石勝線の新夕張⇔夕張 は今年の3月末をもって廃止されます。
いつもはほとんど人が乗っていなかった列車も、連日多くの人たちが訪れているようです。
週末だと混雑しているだろうからと、仕事が休みだった平日に行ってみることにしました。
ほかの予定もあったので、行く前にきっぷを購入してから、一路新夕張駅へ。

鉄道愛好家の方々が好んで買われる「硬券入場券」は完売し発売が終了しておりました。

千歳からやってきた列車に乗り込みました。
車内は座席の8割ほどが埋まる程度の混雑。平日の昼間にしては乗っているほうだと思います。
途中各駅に停車する際などのトラブル防止に、警備員さんも列車に同乗されます。

途中駅では数人が乗り降りしましたが、ほとんどが終点の夕張駅まで乗車。
列車はワンマン列車なので、降りるときにきっぷを運賃箱に入れるか、バスのように現金で払うかします。
記念にきっぷが欲しい人への対応は警備員さんが、無効印を押していました。


駅では、降りたお客さんが撮影タイム。
ホームの端では特製おべんとうも販売されておりました。

列車はすぐに折り返すのですが、乗ってきた人が場所取りしないように荷物は持って降りなければいけません。
折り返し列車の乗車率は7割程度。
帰りは新夕張までがあっという間でした。


新夕張で列車を見送った後は、途中駅を車で巡っていきました。
どこの駅もとてもきれいに清掃されていました。
南清水沢駅では、委託販売をしているおばちゃんとしばし談笑。
とてもよくしていただきました。

踏切にある変わった名前とは

ちなみに、終点の夕張駅とその手前の鹿ノ谷駅の途中にはちょっと変わった名前の踏切があります。
踏切にはすべて名前がついていることをご存知でしたか?
その踏切とは…

ファッション通り踏切といいます。踏切には「通り」が略され「ファッション」と書かれています。
なぜ、こんな名前になったのか。
それはこのあたりに夕張ドレスメーカー女学院をはじめとした和洋裁学校がいくつも点在していたからとのことです。

あとひと月半ほどで廃止になりますが、最後はものすごい人になるのでしょうね。
ちょっとした列車の旅もまたいいものです。

みなさんも気分転換にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

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