2019.12.25
ヒツジコ

スープカレー好きじゃなくてもおすすめしたいサイゴンスープ「SHANTi」

ヒツジコです。
何の話しよう…と考えたけれど結局グルメの話題です。
スープカレー好きもそうでない人にもぜひ試してほしい、
ちょっと変わったスープのお店を紹介します。
(なにせ私はあまりスープカレー好きではない 笑)

幻かと思われた「SHANTi」

現在は地下鉄東西線菊水駅付近なのですが、以前は地下鉄東西線西28丁目すぐにあったお店です。7~8年ほど前に初めて訪れた際には、アットホームな雰囲気でありながら、ちょっと変わった人たちが代わる代わるやってきて、店主と思しき男性と楽しそうにおしゃべりをしていました。ほほえましい光景です。
さて、肝心のメニューについてお話します。
ここには大きく分けて2つのスープカレーがあります。まずは一般的にスープカレーってこんなかんじだよね、と予想を裏切らない見た目のもの。こちらはスパイスが際立っていて、辛い物が好きな人におすすめしたいシリーズです。さっぱりしています。
しかし私が激オシしたいのは、他ではなかなか見られない「サイゴンスープ」です。一般的なものと比べて色は透明に近く、その名前からも連想できるようにベトナムのフォーのスープのような印象。そしてレモングラスでしょうか、さわやかな香りが漂ってきます。私は敢えて辛さは無しで食べますが、それはこのスープの優しくコクがある独特の味わいを、何にも邪魔されることなく楽しみたいからなのです。これなら大盛2杯いけます。ほろほろの鶏肉とスープを共に口に運んだ時の幸福感といったら、何かいけないものが入っているのではないかと疑いたくなるほど。

そんな他ではなかなか食べられないサイゴンスープですが、なんとこのSHANTi、私が妊娠中にスパイス断ちをしている間に店主の体調不良により閉店してしまったのです…

感動の復活

あまりにお気に入りの味わいだったため、中毒症状のように忘れられず、いつか復活しないだろうか、東京にある店舗が通信販売でもしないだろうか、と思いを馳せて約3年。思いもよらぬところから情報を得ることに。
外回りをしている友人とたまたまスープカレーの話になったとき、そういえば知ってる?と久しぶりにSHANTiの名前を聞いたのです!え、何?どこ?え?!マジで?!と大興奮の翌日、教えられた通りに店に向かってみると…ありました。懐かしいロゴが見えました。感動に震える胸。またあのサイゴンが食べられるなんて…!!!
以前はひとりで食べに行っていた私の傍らには、今やグルメな3歳の女性がおります。サイゴンの良さをとうとうと語ると、食べて良しとのお達しが出たので勇んで入場。以前のお店と比べると随分雰囲気が変わったように思われますが、おしゃれで若い人がたくさん来てくれそうな気配です。
いらっしゃいませ、とLDHに所属していそうな顔力の強いスタッフがメニューの説明をしようとするのを遮って、「サイゴンで!チキンで!辛さ無しで!ごはんもスープも大盛!」と食い気味に注文。

そして…ひとくち。あぁ。あの味だ。涙すらこぼれそうになるのを抑え、がつがつお腹と心を満たします。小さな美食家にもご満足いただける味のようです。
嬉しい、またいつでも食べられる。

ちょっと怖そうだけど全然怖くないです

スタッフさんの見た目がかなり今風で強めなかんじですが、お話してみるととても愛想がよく、仕事も丁寧です。子どもにもとっても優しくしてくれます。前のお店と同じ味でしたと伝えると、とても嬉しそうにしていたのが印象的でした。
事前にご相談いただければ、飲み放題付きのコースなども準備しますよ!とご提案がありましたが、2回目に訪問した時にはもうおつまみメニューのようなものもできていました。カレー屋だけど、カレー屋じゃない。
元々あった味を大切に守り育てながら、新しいことにもどんどん挑戦していこうという姿勢は、SHANTiはもうきっとなくならないだろうと、と感じさせてくれました。

スープカレー好きでなくても、一度は食べてみてほしい「サイゴン」。風邪なんか一発で治りそうな味なので、元気じゃない人もお試しください。
ちなみにサイゴン以外のスープカレーは、辛い物が好きな人におすすめです。辛さランクの命名がとても面白いのでこれも注目ポイントですよ。

ヒツジコ

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