2020.12.11
一般 社員R

今年観た映画のこと

こんなご時世ですし、全く本数は見れていませんが、つらつらと述べていきます。

■フォードvsフェラーリ

クルマには興味のない私ですが、監督がローガンのジェームズ・マンゴールドと聞いては避けるわけにも行かず見てきました。
何を撮っても西部劇になる監督の芸風は健在で、そこにだいたい最後は破滅する役ばかりのクリスチャン・ベールが主人公を務めます。しみじみといい映画でした。

■パラサイト

さんざ語り尽くされてる感がある映画ですので、今更言うこともありませんが、オスカーを受賞したときのポン・ジュノのコメントで「北米では自分のことなんか誰も知らない十年前から自分の映画を紹介してくれていたタランティーノに」というのには泣けましたね。

■エクストリームジョブ

韓国で興行収入歴代一位を塗り替えた大ヒット作。ほぼ全編コントみたいな映画で5分に一回ギャグが入ってきます。劇場では爆笑の渦でした。楽しい映画です、万人におすすめ。

■無垢なる承認

神と共にのドクチュ役キム・ヒャンギが自閉症の少女の役を見事に演じていました。アシュラ、人狼で犬俳優を極めたチョウ・ウソンも今回は弁護士役を熱演、戦わないし死にません。韓国映画らしく相変わらず脚本が見事で最後まで一気に引っ張ります。傑作です。

■タイラーレイク 命の奪還

ネトフリ映画ですが、これは大傑作です。ザ・レイドみたいな室内戦闘、チョン・ビョンギルみたいなカーチェイス、ウインターソルジャーみたいなナイフバトル、スナイパー合戦と、アクション映画の満漢全席みたいな映画でした。これがまたスタント出身の初監督作というのがすごい、ルッツ兄弟とクリス・ヘムズワースが大プッシュしたとしても普通はここまでお金はかけられません。ネトフリの面目躍如ともいうべき映画です。

■悪人伝

マ・ドンソクが強面のヤクザを演じるという一回転半して新鮮な設定の映画でした。

■イップマン4

全編愛おしい映画でした。アクションが素晴らしいのは当たり前で、それ以外の何気ないシーン、ドニーさんが車に乗っているだけのシーンでもすごくいい。見事なシリーズ大団円だったと思います。

■ディヴァインフューリー

アン・ソンギ演じるバチカンからやってきた老エクソシストが、右手に悪魔祓いの聖痕を宿した格闘家と共闘するバディ映画、安っぽいんですが厨二設定全開で楽しめました。大好きな映画です。

■テネット

正直、この脚本をハリウッドで通しちゃうノーランすげえなと思いました。劇中タキシング中のB-747が建物と激突するシーンがあるんですが、当然ノーランだから本物を壊してるんですね。CGより安かったって言ってますけど本当かな。

■ミッドウェイ

エメリッヒ入魂の愛国映画。冒頭の真珠湾をポセイドンアドベンチャーばりの海洋パニック映画に仕上げる手腕は見事でした。日米公平な描写で、大半が中国資本で作ってるのにこんなに日本軍をかっこよく描いて大丈夫かと見ていて心配になりましたね。2012で一人前になった当時のスタッフが破格値でCG制作を請け負ったというエピソードもいいですね。

■鬼滅の刃 劇場版

未だにここまで売れている理由がわからずモヤモヤしています。みんなが面白がっているものを面白がれない事自体はいいんですが、なぜそれが面白がられているのか、その理由がわからないことには危機感を感じるわけです。
評点は最後の三十分だと思うのですが、具体的にどのへんかと言うと、煉獄さんの母親の言葉かなあとぼんやり考えていました。あの映画を見た子どもたちが、将来高貴な者の持つ責務を発揮してくれたらなと願いつつ、無惨みたいなブラック上司になったら嫌だなあとも思いました。

来年は新春早々、新感染ファイナル・エクスプレス続編、新感染半島がありますし、韓国で大ヒットを記録した、ただ悪から救いたまえも公開されるはずです。今年より良い環境で映画を観たいですね。

社員R

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