2021.07.19
F生 一般

「いやよいやよも旅のうち」

夏ですね。
夏と言えば、夏休み。
夏休みと言えば、旅です。

でも、諸般の事情で不要不急の外出は自粛を求められています。
旅は、基本的に不要不急ですから、自粛しなきゃいけないのです。
自粛しないと、他粛されます(よくわかんないけど)。

実際に旅ができないなら、本で旅気分を味わいましょう、というのが今回の趣旨であります。

「いやよいやよも旅のうち」

北大路公子著 集英社文庫

北海道在住の出不精(デブ症じゃないです)の著者が、編集者に連れられてイヤイヤ日本全国を旅するエッセイです。
読んでるこちらもイヤイヤ旅をしている気分で楽しいです(?)。
休みの日の午後に、クーラーもない暑い部屋でだらだらしながら読むのに最適です(??)。

「船乗りクプクプの冒険」

北杜夫著 新潮文庫

今からウン十年前、中学生だったころの夏休みに読んだ本です。
毎年、夏になるとこの本を思い出します。他愛のない話だったと思いますが、どこか面白くて懐かしい記憶です。
「船乗りクプクプの冒険」という本を買った少年が、クプクプになって、果てしない海で終わらない冒険をする物語です(なんかややこしい)。

「旅のラゴス」

筒井康隆著 新潮文庫

特殊な能力を持った人々のいるファンタジーっぽい世界で、主人公ラゴスが生涯にわたり、旅をする話です。
著者特有の悪ふざけもなく、淡々と旅も話も進んでいって、読後も淡々とした気持ちになれる人生の旅の本です(ほんとか?)。

「オンブレ」

エルモア・レナード著 村上春樹訳 新潮文庫

開拓時代のアメリカを舞台にした西部劇です。
駅馬車で旅する(ってほど、旅はしてないけど)乗客たちに襲いかかるトラブルに「オンブレ」が淡々と立ち向かう話です。
(「オンブレ」はスペイン語で「男」の意味で、オンプレミスの略ではないです)

「夏への扉」

ロバート・ハインライン著 ハヤカワ文庫SF

旅の本というよりも、時間旅行SF。
最近、日本で映画化されたらしいですが、原作がツッコミどころ満載のファンタジーなので、映画もきっとツッコミどころが・・・。
(でも、この原作の時間の錯綜した感じは好きです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」っぽい)

「ハイペリオン」

ダン・シモンズ著 ハヤカワ文庫SF

惑星ハイペリオンにあるという「時間の墓標」を目指して宇宙を旅する7人の巡礼者たちがその旅行中に語る物語です。
「デカメロン」や「カンタベリー物語」のような構成ですが、一話一話がそれぞれ凝ったSF小説になっていて、やがてそれらの物語は大きな物語に収束していきます。
4部作の1作目です(ちょっと長いので、2作目までしか読んでないのは秘密)。

「深夜特急」

この本はバックパッカーが・・・・・・

と、延々と旅の本の話をしてもキリがないので、この辺で私も夏休みに入りたいと思います。

F生

一覧に戻る