時は令和4年。昨年本当に色々あちこち行きすぎて金欠気味だったにも関わらず、この年も全く懲りず早速2月から山形に出かけた私。
人の不幸は蜜の味ということで、今回はその旅行での失敗エピソードを書いていこうかな。
山形の北部新庄を発ち東西に走り、こけしで有名な鳴子温泉を経て宮城県は小牛田に至るローカル線、羽越東線。
私はその路線の道中にある「瀬見温泉」という秘境のお宿に宿泊。
1日目、2日目を無事に消化。来たる3日目はその瀬見温泉を発ったあと鳴子温泉で温泉につかり、のんびりだらだらしようという目算であった。
しかし列車内で途中「堺田」という駅の近くに分水嶺や美味しいお店、そして松尾芭蕉ゆかりの家があるらしいことをGoogle MAPで確認。ぶらっと途中下車することにした。
ちなみに分水嶺とは川の東西の分岐点。分水嶺を境目に東側は太平洋へ、西側は日本海へ注ぐ。
堺田駅にて下車。小さな待合室、単線、2両の気動車。まさしくローカル線の風貌である。
さて、まず第一の目的の分水嶺であるが、
大量の積雪と雪山に阻まれてこのありさま。
全く何もわからん!
どこに分水嶺があるのかといわれたらこの雪山の先に本来は遊歩道が整備されているらしいのだが、一切近づくこともできない。
これはRPGでいうところの何かイベントをこなして雪山を溶かさなければならないやつだな?
しかしぶらり途中下車の旅()なのでそんなイベントは当然こなしていないのであった。
分水嶺がこの有様であるならば致し方ない、自然には勝てないのが人間なのだ。早速国道に出て、行ってみたかったお店へと足を運ぶ。
入口が完全に雪に埋もれて入れない。
このお店、冬季は営業していないのだという。
先に調べろって、いやそれはそうなんだが、GoogleMAPに冬季閉業って書いてなかったから営業してると思ったんだ。この状況を見てからホームページに行って「あっ・・・」ってなったんだ。
ここまでくれば松尾芭蕉のゆかりのお家もお察しの通り、
国道から車で眺めるだけだったら廃屋にしか見えないであろう。なかなかひどい有様なのが目に見えてわかる。
ここは「封人の家」、松尾芭蕉ガチ勢なら分かると思うが馬の俳句を詠んだのがこの場所なのだ。
とはいえここもご覧のように冬季閉業。言い訳は上記のお店と同じですハイ。
今度からはちゃんとホームページまで行って情報を確認するようにする、反省(あくまでぶらり途中下車の旅はやめないスタンス)。
しかし堺田を訪問しまじで何もなかったわけではなく、小さなラーメン屋さんが入れそうだったので突入。
湯気がもうもうとたつきのこそば、心も体も冷えた体にぴったり、見てるだけで温まりそう。
よい子のみなさんはぶらり途中下車の旅をするときでも、せめて営業しているかどうかだけは見るようにしましょうね(自戒)。
mao