2023.06.09
勇者ああああ

ピンチ

私はこの会社に在籍させていただいている平々凡々な社員である。

札幌に住んでから長く生活を共にしている存在がある。

恋人のように思っており、いつどんな時でも私を温かく包み込んでくれるのだ。

しかし週末で仕事への志気が高まっている今日に限っては、いつも引き留めようとする「それ」に素っ気ない態度をとってしまう。

私だって本当はできることならもっと一緒にいたい。

名残惜しくも身体を起こし、机へ向かう。

出勤時間までまだだいぶ余裕はあるがパソコンを開き、電源を入れる。

眠い目を擦り、マウスを雑に動かしてカーソルの位置を探っているとカレンダーの位置でそれを見つけた。

あることに気がつく。

今日は社内ブログ更新の日である。

私はそっとパソコンを閉じ、おもむろに先刻素っ気ない態度をとったばかりの「それ」へと視線を向けるのだった。

やがて昼休みを迎える。

そもそも「ブログを書く」という行為が初経験のため、戸惑っているのだ。

-食べたものは?

家にはカップラーメンのゴミが積んであるだけだ。

-最近行った場所は?

家に引きこもっている。

-たまごっちは?

やってない。

おもしろい話ができないのはまだいいとして

日常を切り取り、執筆し、推敲する。

みんな当たり前にやっていることが私にはできないのだと過去の投稿を見て思う。

からっぽなのだと痛切に感じた。

ブログの1本すらまともに仕上げられないのだと文才のなさを恨めしく思った。

なおざりに日々を重ねているからこのような機会に何もできず、虚無感に苛まれるのだと省みた。

そうこう考えているうちに昼休みが終わってしまったので業務に戻ることにする。

Slackの通知が部屋に鳴り響く。

そう、私には落ち込んでいる暇など無いのだ。

…とかなんとかキーボードをたたいているうちにそれなりにでk

あとがき

モンハンたのしい

勇者ああああ

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