2024.04.03
ばなな

現実がアニメに追いついた日

こんにちは、ばななです。
私には好きなアニメ作品がいくつか有ります。
その内の1つが2004年に放送された「攻殻機動隊S.A.C」という作品です。
近未来SFをモチーフとした作品となっており、脳を外部と直接つなぐ「電脳化」技術や「義体化」と呼ばれる肉体をサイボーグ化する技術が普及した日本が舞台となります。

そんな攻殻機動隊の中で、物語の中核をなす事件が2024年2月3日に起こります。
この事件は笑い男事件といい、2024年2月1日に誘拐されたとある企業の社長が、2024年2月3日朝の天気予報の中継現場に誘拐犯の青いジャンパーを纏った青年と現れ、「真実を公表しろ」と拳銃で脅迫されます。
その際、誘拐犯の青年は現場にいた全ての人々の電脳、AIつきのロボットカメラ、更には逃走経路にあった監視カメラなどの画像機械の記録にいたる、全てのネットワークにつながるものに記録された自分の顔を、過去にさかのぼってまでリアルタイムに「笑い男マーク」に書き換えてしまったという内容です。

当時、学生だった私は「20年後か…こんな世界にはなってないんだろうな」と、思いながら視聴していたのを今でも覚えています。
気付けばあっという間に20年が経過し、笑い男事件が起こった日を迎えてしまいました。
勿論、世の中は電脳化や全身サイボーグ化なんてものはなく、AIが意思をもって行動する世界にはなっていませんでしたが、最近アメリカで脳に小型の機器を埋め込んでコンピューターに直接つなぐ臨床試験を行っていたり、急速なAIの発展を目の当たりにすると、思っているより攻殻機動隊の世界は近づいて来ているのかもしれません。

では最後に、僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えたんだ。だがならざるべきか?

ばなな

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